目次
1.はじめに
2.MBOとは
3.MBOを果たしたスタートアップ12選
はじめに
昨今、資金調達を行なったスタートアップが上場するニュースが増えてきた。
国内でもメルカリというユニコーン企業が生まれ、多くのスタートアップもメルカリのようにNEXTユニコーン企業を目指して経営しているだろう。
一方、それに反して企業が非上場化する動きも出てきていることをご存知だろうか。
それがMBO(Management Buy Out/マネジメントバイアウト)。
今回は、企業からのMBOを行なったスタートアップを紹介していく。
MBOとは
経営陣が株主から株式等を買取り、企業の所有者となること。
MBOは、上場企業内から生まれた新規事業を、その事業の主導者が独立して経営するために行われる手法の一つでもある。
また、MBOすることで、経営の自由度を高めることができ、また、経営において迅速な意思決定に繋がるという点でメリットの大きい方法と言える。
MBOを果たしたスタートアップ12選
では早速、MBOを果たした国内スタートアップをまとめて見ていこう。
株式会社ノハナ
ミクシィの社内ベンチャー制度をきっかけとして2013年9月に設立したノハナ。
家族向けフォトブック作成アプリを提供しており、累計フォトブック発行数は1100万冊以上に登る。2019年3月29日、親会社であるミクシィから全株式を取得し、MBOを果たした。
ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社 (旧:株式会社ブラケット)
2008年10月に設立したブラケット。
カーシェアリングサービス「CaFoRe」からスタートし、靴のカスタマイズEC「Shoes of Prey」の日本版を展開するなどしてきたスタートアップ。そして、2012年9月には主力事業であるSTORES.jpをローンチ。
その後2013年7月にはZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの完全子会社となったが、2016年10月3日にMBOを行う。
プロトスター株式会社 (旧:Supernova)
2015年12月5日に新産業創出を行うスタートアップを生み出す起業家支援のコミュニティとして始まり、2016年12月7日にはスローガン株式会社と株式会社Vilingベンチャーパートナーズの合弁会社として法人化した。 そして、2017年5月29日にファンドからの中立性の明確化や事業スピードの向上を目的とし、MBOを果たす。
株式会社ギャラリータグボート
現代アートを主軸としたオンラインギャラリー「@Gallery TAGBOAT」を運営しているギャラリータグボードは、2003年10月にエムアウトのファインアーツ事業部としてサービスを開始し、2008年9月にはエムアウトの100%事業子会社として事業を運営していた。そして、2010年3月1日に全株式取得によりMBOを果たした。
株式会社クロスリンク
2010年にエムアウトの新規事業子会社として設立されたクロスリンクは、スパ・リラクゼーション施設、治療院業界における専門求人情報サイト「キャリさぽ」や、ASP型予約管理システム「ワンモアハンド」などを立ち上げta. そして、2012年10月1日に代表取締役社長の矢野氏へ全株式を譲渡することでMBOを完了。
Fringe81株式会社
2012年11月15日に設立したFringe81。アドテクノロジー事業等を行う同社は、2013年3月、MBOによりユナイテッドから株式を取得して独立しました。そして、2017年6月にマザーズ上場を果たしました。
株式会社バンク
スマートフォンアプリによる買取サービスである「CASH」などを運営するバンクは、2017年6月にサービスを開始しました。そして、2017年10月30日にDMMが発行済株式の全部を70億円で取得しました。しかし、わずか一年後の2018年11月7日にDMMからバンクの全株式取得によりMBOを行いました。
株式会社タイムバンク
もともとメタップスの子会社であったタイムバンクは、佐藤代表直下の新規事業プロジェクトとして推進してきました。そして、2018年10月30日に全株式の譲渡により、MBOを果たしました。
株式会社ミラティブ
2015年8月にDeNAの新サービスとしてMirrativをローンチしたミラティブ。そして2018年2月には自身の会社としてエモモ社(現在は株式会社ミラティブ)を新たに設立し、簡易吸収分割によりMirrativの事業を承継することを発表しました。
ホリデー株式会社
(https://to.haveagood.holiday/)
2014年にクックパッドの新規事業としてスタートした、おでかけ情報サービス「Holiday」社内事業として1年ほど経営したあと子会社となり、2016年12月にMBOを実行して独立を果たした。
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